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スイスに住む 犬のつれづれ日記

はじめまして

私の名前はモカチーノ。

コーヒー好きのご主人さまが名付けてくださったようです。

 

 

何者かと聞かれたら、犬、とお答えするのが正しいかと思われます。

とは言えども、正直私には犬というものが、いまだに何なのかよく分かりませんが。

 

物心ついた時には、私には4人の家族がおりました。

パパと呼ばれる男ご主人さまにママと呼ばれる女ご主人さま。

そして、年の頃は俗に言うティーンエイジジャーに突入するかしないかの坊ちゃん2人。

 

どうやらこの4人、人間という、私とは別の生き物らしく、同じ空間で生活していても、私だけ許されないことがたくさんあるのです。

初めは、なんと理不尽なことかとハラワタ煮えくりかえり、大声で吠えてみたり、

家具を噛んでみたり、カーペットや壁を引っ掻いてみたり・・・

平等を訴えるべく、いろいろ反抗デモを繰り返してみたものです。

 

が、この人間たちの言うことを聞くのが得策だとうすうす気づいてきてからは、犬なりに猫をかぶり、立場をわきまえた振る舞いを心がけております。

ちなみに、先日散歩の帰りに盗み食いした猫の餌の美味しいことと言ったら。

あの餌を毎日食べられるなら、いっそ猫になりたいと思うこともあります。

 

パパはスイス人、ママは日本人。

基本的には人間が作り出した国籍によって、〇〇ジンと呼ばれるみたいなのですが、犬種とは違い、単純に人種や国籍の違いだけはないようでして。いくつも国籍を持っていたりする場合には、一体ナニジン?になるんでしょうね。

 

お二人の間に産まれた坊ちゃんたちは、スイス人と日本人のハーフと呼ばれたり、いや、ハーフとは失敬な、ダブルというべきだ、いや、ミックスだ、などと物議を醸すこともあるようですね。

犬の場合は「雑種」、なんてまあ、超大雑把な呼び方で片付けられてますけど。

人間世界は何かと複雑ですね。

 

私はスイスに生まれ育っておりますが、犬種で申しますと

ラゴット・ロマニョーロという、歴としたイタリアのウォータードッグだそうで。

泳ぎはもちろんのこと、トリュフを探し当てるのが得意です。

そういえば、私はどこに行っても地面のにおいを嗅がずにはおられません。

その嗅覚が刺激されるや否や、ここほれワンワン!!の衝動ときたら。

本能スイッチが入ったら最後、私を止めることは、誰にもできません。

偶然にも昨夏、散歩道でトリュフを掘り当てた時のママと坊ちゃん2人の興奮しようは見ものでした。

あんなにみんなが喜んでくださるなら、是非もう一度、と思うものの

あれ以来、まだトリュフを発見できておりません・・・不甲斐ない。

 

そんな私も先日、11月11日で1歳の誕生日を迎えました。

パパ、記念に私の成長を追ったこんな素敵なコラージュ写真を作って下さいました。

 

毛の色も長さもまちまちですが、これすべて私です

 

一歳になった私。

大人のレディー犬らしく、そろそろ、つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくってみよう、と思い始めたのであります。

 

こんな私のつれづれ日記、よかったら時々のぞきに来てやって下さい。